どうしても欲しかった、気持ち

 

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別れてから、楽しいことばかり思い出してしまうのは、良いお付き合いだったということ、

嫌だったことばかりを思い出してしまうのは、あまり良いお付き合いではなかった、

そういうことになるのでしょうか。

まぁ、、一概には言えないか。。

 

いつからだろう。

2年付き合った彼からの、愛情を感じられなくなっていたのは。

愛情を感じられなくなっていた、というのは語弊がある。

『うまく受け取ることができなくなっていた』が正しいのだと思う。

彼は、愛情くれてたんだと思う。

だけど、わたしにはどうも響いてこなかったんだ。

 

多分、きっかけは1年ほど前に起こったある出来事。

その時の彼の対応が、わたしは心底悲しくて、

だけど、そんな風に思ったことさえも伝えられずに、

自分が悪いんだって思い込ませてしまってた。

 

1年経ってその話をしても、遅いんだよ。

後出しジャンケンにもほどがあるよね。

案の定、彼は覚えていなかったし。

 

あの出来事はわたしは気にしていないつもりだったのに

ずっと頭の中から離れていかなかった。

 

わたしは、平和主義だし、わりといろんな人の気持ちや意見が理解できるし

自分が我慢してその場がうまくおさまるならそれで良いと思っちゃうタイプだし

だから、協調性という意味では二重丸だと思う。

基本的にマイナスな発言はしないし、嫌なこともしない、言わない。

だけど、ホントはそんな面ばかりじゃない。

ネガティブに思うこと、発言したくなることもたくさんある。

 

そんなわたしの心の中を、少しでもいいから覗いて欲しかったんだ。

覗こうとして欲しかったんだ。

 

「すきだよ」っていつから言われてなかったんだろう。

多分、付き合って1ヶ月以降からは一度も言われてない。

電話でもメールでも口頭でも。

「かわいい」っていつから言われてなかったんだろう。

これも上に同じ。

 

ただただ、言って欲しかったんだよ。

ううん、その気持ちが欲しかったんだよ。

 

『すきだよ』『かわいいね』『大丈夫だよ』って。

ただそれだけの気持ちが欲しかった。

 

わたしはたくさんあげてた。

たくさん伝えてた。

黙っちゃってポーカーフェイスになってしまうわたしだから。

心の中には熱いモノがある。

だから、意識して伝えてた。

見返りを求めているワケじゃない。

だけどやっぱり、還ってくるものが、なかったんだ。

だから、寂しかった。

本当に、心から愛しく思う気持ち。

早い段階から感じられなくなってた。

だけど、それさえも伝えられずに、自分の中で押し込めてしまったがゆえに。

最後に爆発してしまった。

 

彼が見てるのは、ホントのワタシじゃない。

彼が見てるのは、巨像のわたし。

『嫌われなくない一心でいい彼女を演じている』ワタシでしかなかった。

 

どこか、気づいて欲しかった。

もっともっと興味を持って欲しかった。

玲菜という人間に、興味を持って欲しかったんだ。

 

友達が彼氏を思い出してふいに言った言葉。

「こんなに大事にしてくれる人はいないと思った。だから裏切れないと思った。」

その言葉にハッとした。

わたしは、そんな風に言える自信なんてこれっぽっちもなかった。

 

ここで吐き出してることは、本当に彼には失礼な話だと思う。

 

気づいて欲しい、なんて気付けるわけないのにね。

わたしから何かを発さないと、そりゃ誰だって気付けないよ。

なのに気付いて欲しいなんて。ひとりよがり。

 

結婚するってなって、嬉しかったんだけど

どうも心の底から喜べない自分がいた。

なにか違うなって、この人とこの先何十年も歩いていく道が見えてこなかった。

『ツライ時に支え合うものなんじゃないの?』

ある人が言った言葉が頭の中で反芻してた。

 

あのとき、あのツラかった時に、

ほどかれてしまった手が、やっぱりいつまでも忘れれなかったんだ。

わたしの中の心の傷として、いつまでもそこに居座ってしまっていたんだ。

 

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