【告白】からの続きです。
こうして大好きな人と付き合えることになったわけですが。
そう色々とうまくはいかないものです。
わたしたちは同い年だったので、
ストレートに大卒ならば社会人2年目を迎えた頃でした。
しかし、雄大はというと就職をしておらず、公務員の試験勉強に励んでいました。
普通は1年目に向けて学生時代から勉強するものだし
落ちてしまっても、1年目に頑張って2年目からは晴れて就職☆
な感じでしょうか。
なのに、この2年目も就職浪人。
彼はいわゆるフリーターでした。
けれど、試験に合格すれば安定した職を得られるし
とても狭き門ではあったけれど、仕事もせずに勉強に集中できる環境なんだから
この2年目で受かってくれると思っていました。
ただ、勉強に重きを置くためにわたしたちは自由に会うことなんてできなかったし
旅行とか、その他もろもろ。
普通のカップルが楽しめるようなことはあまりできなかったのです。
だけど、それでも良かった。
あの大恋愛の日々を消してくれたから。
あの人を忘れることができたから。
【不協和音】へ続く
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