あわや修羅場になるところだった

 

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【浮気相手はどんな子?】からの続きです。

 

わたしは1人暮らしの翔太の家の合い鍵を持っていました。

そんな合い鍵を持っている彼女がいるのに、

浮気相手を毎日のように家によぶなんて、考えられないですよね?

だけど、翔太はそれに対してあまり恐怖は抱いてなかったようです。

「だって、玲菜は平日は絶対に来ることはないってわかってたから。」

それは確かに間違っていませんでした。

社会人1年目。

慣れない仕事に、毎日毎日が闘いでした。

平日に彼氏の家に泊まりに行っている余裕など全くありませんでした。

 

だけど、やはり1度ニアミスがありました。

土曜日だったその日。翔太と遊ぶ約束をしていました。

午前中はわたしは病院に行く予定があったので、終わり次第家に行くよと伝えていました。

その前日から、翔太はあ~ちゃんを家に呼んでいました。

もう、平日だけでなく休日までもあ~ちゃんと過ごすようになっていたのです。

病院が終わったわたしはそのまま翔太の家に。

鍵を開けると、ドアが開かない。

いつもはしていないチェーンをしていたのです。

翔太はいつも鍵しか閉めていなくて、男性の1人暮らしとはいえ1階だし、

チェーンはかけた方がいいんじゃないかと前々から思っていたので

「防犯意識が強くなったのか」としか思わなかったのです。

だけど、そのチェーンは、わたしが来ても矢口さん中村さん元夫婦のようなことにならないための対策だったのですね。

チェーン外すだけなのに、ドアが開くまでに多少の時間がありました。

それに対しても、散らかってるから片付けてるのかな、としか思いませんでした。

実はその間に、あ~ちゃんをベランダから逃がしていたんです。

1階だったし、フェンスとかもなかったので逃げ出すことはそれほど難しいことではなかったのです。

あ~ちゃんが逃げてから、ドアを開けてくれました。

何くわぬ顔でわたしを迎える翔太。

そして、その時気付いたことは、やたらとタバコ臭かったこと。

わたしがタバコを吸わないのもあって、翔太はタバコを吸うときは

ベランダに向かってとか、換気扇の下でしていたのでやたらタバコ臭くてビックリ。

だけど、それも特に気にとめませんでした。

「わたしがいないから思いっきりここで吸ってたんだなぁ」としか思わなかった。

これも、あ~ちゃんと2人でプカプカ吸いまくってたからでした。

翌日に彼女と遊ぶ約束していて、しかも来ることがわかっているのに

前日から浮気相手を家に泊めるなんて、普通の神経じゃ考えられない。

もうそんなことすらわからなくなっていたんですね・・・。

「玲菜が予想以上に早く来たからビックリした」って言ってましたが。

わたしが来るまでに、あ~ちゃんは帰っている予定だったそう。。

 

そして、その後お昼前だったのでランチへ。

ランチを食べてから翔太は店の中にある喫煙ルームへ行きました。

これはいつものこと。

だけれども、なっかなか帰って来ないのです。

めっちゃゆっくりタバコ吸って、トイレに行ったとしても遅すぎる。

これも、さっきの出来事をあ~ちゃんと電話で話してたからです。

「めっちゃビックリしたね!」

「2人でいる時にホントに来ちゃったね!」

メールでも「ハラハラドキドキ」「ホンマニキタ」って。やりとりしてました。

あとで見ました。

 

これってもうイジメだと思う。

わたしのことを、2人でおもしろおかしくからかってたわけで。

2人はなんとも思わなかったのかもしれない。

ただただスリルあるその恋愛を楽しんでいたのかもしれない。

もうとっくの昔に消えた記憶かもしれない。

だけど、こんなことを言われた方にとっては一生の心の傷になるのです。

一生の忘れられないトラウマになるんです。

 

悔しいよね、ホントに。

 

【決定的な一言】へ続く。

 

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