もっとかっこ良くて、

もっともっと優しくて

もっともっともっと思いやりがあって。

 

そんな人はたくさんいる。

わたしのことを一途に想ってくれる人もいる。

 

それなのに、心が想う人はただキミだけで

振り向いてもらえないことはわかってるのに

キミのその後ろ姿を追いかけてしまう。

 

あんな意地悪をしてくるのはキミだけだ。

わたしの心を傷つけるのはキミだけなのに。

 

あの場所で一緒にカメラを並べて、

時にはカメラを向け合って、

笑い声とともにシャッターを切る。

 

うまく撮れないって嘆いたら、すぐに助けてくれちゃうキミ。

たくさん話したいのに、隣で寝入り続けるキミ。

そんな瞬間しゅんかん、どれもが愛おしくて大好きだった。

『泣きたくなるくらい大事な時間だった』

 

キミとともに行きたい場所がたくさんあった。

果たしたい夢が、たくさんあった。

 

何もかも叶わないけれど。

会いたくて触れたくてギュッとして欲しくて。

心が溶けていく時間を、もう一度だけ味わいたいと思うのはいけないことですか。

 

いま、キミは何をおもう？